妹
昨日は実家の法事で、三重県まで。
日頃の行いがよほど悪いとみえて、雪。
第二名神を走るのを楽しみにしていましたが、渋滞の表示。
一号線をトロトロと走り、普段1時間半ほどで着くところを3時間。
15分ほど遅刻の、夫さんと私は目立たないように後ろの席にチョンと座る。
門徒である実家は、『般若心経』をお上人さんに合わせて唱える。
私は冊子を見ながらなんとか・・
妹は冊子も見ず、淡々と唱える。
その声を聞いて胸が詰まる。
妹の長男は高校1年に交通事故で他界。
集中治療室で7日間、頑張って息を引き取る。
朝起きて顔を洗いに行くと、病院の洗面所の窓から山が見えました。
「お姉ちゃん 朝日が昇るとき手を合わせんねん」
「助けてくださいって」と言った言葉も思い出しました。
この『般若心経』を妹は何回仏壇の前で唱えたんだろう。
怒り・後悔・絶望 ・・
私は息を止め、そっと吐き出す。
妹に分からないように、嗚咽を飲み込む。
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